【書評】ゆめのちから 食の未来を変えるパン

2015.02.12

「ゆめのちから 食の未来を変えるパン」

著・盛田淳夫

「ゆめのちから」

Pascoが取り組み続ける軌跡を綴った「ゆめのちから」

 

敷島製パン社長の盛田淳夫氏はこのほどダイヤモンド社から「ゆめのちから 食の未来を変えるパン」を発刊した。

 二〇〇八年に「国産小麦のパンを作り、多くの方々に食べていただくことで、食料自給率向上に貢献する」と同氏が発信してから、国産小麦「ゆめちから」を使用したパンが出来るまでの経緯がまとめられた一冊だ。

 同書は全六章に章分けされており、「国産小麦のパンづくり」「それは米騒動から始まった」「こんなにおいしいパンができるのか」「期待と不安」「生産者の想い、育ての親の想い」「それぞれの想いが結集し、カタチあるものに」と区分される。

 第一章の「国産小麦のパンづくり」では、盛田氏が社長に就任したことから話は始まり、小麦農家が持つジレンマなどが書かれている。第二章の「それは米騒動から始まった」では、敷島製パンの歴史を紐解き、創業者である盛田善平氏がいかにして敷島製パンを起業したのかが語られており、その中でビール醸造の知識や宣伝方法、小麦との運命的な出会いなどが描写されている。

 ゆめちからの前進となる「北海二六一」との盛田氏の出会いから、ゆめちからの育成、そして敷島製パンの「ゆめちから」の販売に至るまで。消費者アンケートでの意見を取り入れ、反省を生かし、価格を現在のものにするまでの経緯など、ゆめちからに対する熱意と製作秘話が書かれた一冊だ。

 ▽46上製、256ページ、税別1500円。

プレゼント企画

 パンニュースでは、同書を抽選で3人にプレゼントする。

 ①名前 ②送付先 ③電話番号 ④パンニュース、またはB&Cの感想を明記の上ハガキ、FAX、メールで応募。賞品の発送をもって発表とする。

【応募締切日】4月末日(消印有効)

【問合せ先】東京都千代田区岩本町3-9-9―4F株式会社パンニュース社、☎03-3862-6041、FAX03―3864-0087、メールアドレスinfo@pannews.co.jp

 

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